研究支援等 79
4-3 史料編纂室
「史料編纂室」は,分子科学研究所創設30周年を迎えた機会に設立された(平成18年1月)。分子研創設に至る十 数年間の歴史的な資料をはじめ,創設準備室時代の資料,さらには創設十周年を迎えるまでの資料など,「分子研創 設の経緯」および「分子研発展の経緯」に関する多数の貴重な史料を収集・整理し,目録を作成,保存箱に保存する等, いわゆる「アーカイブズ活動」を行なっている。
これまで収集された史料を大別すると,以下の通りである。(1) 分子科学の名称が初めて公式に使われた科学研究 費申請書,(2)「日本化学会将来計画委員会」において提案された分子研など新しい研究所の創設に関する議事録,(3) 分子研創設の趣意書,(4) 日本学術会議において「分子研の創設」が勧告された経緯,(5) 勧告の直後に発足した「分 子研設立小委員会」と「大学附置研」構想,(6) この構想が学園紛争勃発によって白紙撤回された経緯,(7) あらため て開催された分子研設立小委員会において「全国共同利用研」構想が提案された経緯,(8) 文部省による「分子科学」 特定研究費の承認,(9) 分子研準備室時代,(10) 分子研設立第一期(十周年記念まで)の研究態勢の動向や研究成果 などが詳しく記載された「分子研レターズ」や「A NNUA L .R E V IE W 」など,定期出版物。
昨年度末から今年度にかけては,以下の史料が寄贈された:井口洋夫元所長より 32 点(寄贈:平 23.7.20),薬師久 弥名誉教授より7点(寄贈:平 23.2.17),西信之名誉教授より 14 点(寄贈:平 23.3.15,平 23.3.30),技術課(所長秘 書)より1点(寄贈:平 23.4.20),筑波技術大学高岩義信氏より1点(寄贈:平 23.6)。また,アーカイブズ活動に関 する研究会ならびに学会に室員数名が参加し,情報交換を行った。
史料編纂室では,オリジナル史料の保存とともに,「紙コピー」および「デジタル化」の作業も進めている。今後 とも総研大の基盤研究機関のアーカイブズ室と連携して,史料の収集・保存・D B (データベース)の共有化の作業 を進めていきたい。なお,史料の閲覧は,所内関係者には原則として公開されている(閲覧簿に所属・名前など必要 事項を記載して頂いている)。一般の方への史料公開方法については,検討中である。